山口義行先生を招いての講演がありました。

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先日、税理士会の研修で立教大学経済学部教授の山口義行先生を招いての講演がありました。

山口先生は以前、朝の番組の特ダネのコメンテーターを務めたり、クローズアップ現代などにも出演されておりましたが、アベノミクスへの批判的な意見を持っていたため、出演を断られるようになってしまったそうです。
局の方針としてアベノミクス批判は時期尚早である、ということだそうです。
そうしますと怖いのは、政権に対する反対の意見がテレビというメディアでは自由に入手することができない、ということです。
情報が偏ってしまうと、正しい判断をすることができないという問題があります。

 山口先生の講義の中で経営者として次の3つのことが必要であるということがありました。
1. 読む力
2. 問う力
3. 繋ぐ力

1.の読む力ですが、これは時代を読む力というのが非常に大事であるということです。例えばリーマンショック前のアメリカの現状を山口先生は知っており、これは大変なことになるだろうと予測をしていたそうです。
当時アメリカでは不動産バブルが進んでおり、無理して借金をしてでも住宅ローンを組んで不動産を購入すると、2年後、3年後にはその価値が何割り増しかになり、不動産担保としての枠ができ、さらにローンを組むことができる、という状況が進んでいました。
このローンのおかげで車が飛ぶように売れて、トヨタなどが儲かるという仕組みになっていました。
しかし、このようなバブルのような景気は長くは続かず、サブプライムローン問題が生じ、リーマンショックを迎えるに至ったわけです。
この時、今後、世界景気に大変なことが起こると読むことができれば、設備投資を過大に行うようなことは避けられたわけです。

さて、現在において考えてみると、今後日本の経済はどうなるでしょうか。日本はアベノミクスの一定の成果は出ましたが、ここにきて実質GDPの成長も止 まってきており、政府予測の年2%の成長は難しい状況です。去年の6月に上海バブルが弾けて以降、中国の景気が停滞してきました。この中国の景気ですが、 これは一筋縄では回復するのは難しいようです。
というのも、中国は現在、過剰生産設備を抱えてしまっており、例えば自動車でしたら生産能力の50%くらいしか売れていない状況です。鉄鋼なども過剰生 産設備となっており、こうした重工業の過剰生産設備を解消するには過剰生産設備の整理をし、人員を整理し、そして、こうした企業の一部倒産により、生産能 力を削減して、需要と見合う生産能力への調整が必要になってきます。
しかし、これらの作業は非常に痛みを伴うものであるため、すぐには実施されないと考えられます。この場合には過剰生産設備の解消には5年~10年の長い年月を費やすことになるのではないか、ということです。
経済規模が世界第二位となった中国がこのような状況で、日本だけが景気の拡大を続けるというのは難しいであろうということでした。

次回に続く

越谷市の税理士事務所 鴫村税務会計事務所

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